~ご利用者様から学ばせていただいたこと~

今回のブログでは、Hさまの驚嘆すべきご趣味について報告させていただきます。

当ホームで暮らされるご利用者様たちは、音楽鑑賞、日記、野球観戦、トランプ、外出時の散歩や食事、カラオケなど、様々な趣味を楽しまれております。

Hさまは将棋やオセロが大好きで、なかでもオセロにつきましては途轍もない強さを誇っておられます。

筆者も子どもの頃から将棋やオセロには慣れ親しんできていますが、なかなか勝たせてもらえません。

正直に申し上げますと、将棋は小学生だった頃に大好きになり熱心にやっていたということもあり、Hさまと勝負しても勝たせていただける場面はあるかもしれません。

しかし、オセロはまったく歯が立たないのです。

もしも勝たせてもらえることがあったとしても、それは、まぐれというものでありましょう。

ホームの支援者の一員である学生時代にオセロ大会で優勝したという看護師もたじたじで「彼は定石や技を沢山知っている」と、Hさんとの熱戦の果てに敗れたあと、ため息混じりに呟いたほどです。

筆者はある日、Hさんに対して「オセロに強くなる秘訣は何ですか。才能ですか、秘められた特訓ですか」と質問しました。

それに対する答えは「わからない。特訓もしてないし」というものでしたが、さらに訊いてみますと「好きであることだと思う。好きでやっていたら、いつの間にかこうなった」と言われました。

「好きこそものの上手なれ」という格言があります。

もしかしたら、筆者にとりましてオセロと比べて将棋がそうなのかもしれません。

そして、考えてみれば、それはボードゲームだけでなく、他のゲームでも、スポーツでも、芸術でも、勉強でも、仕事でも、ありとあらゆる人の営みにあてはまる真理だと言えます。

どんなことをやるにしても無理せずに「好き」という気持ちを大切にしていきたいものです。

Hさまの一言により、そんなことに気づかされました。

by M.S.