2023.08.30 スタッフブログ
〜〜〜S様お気にいりのコーヒー〜〜〜
当ホームでは毎朝の食事にあわせて、ご利用者様に食後のコーヒーを提供しています。
とりわけ、熱中症を警戒しなければいけない今の季節においては、しっかりと水分を補給しておきたいものです。
筆者が当ホームで働き始めて間もない頃のある日の夜のことです。
S様は「明日の朝、ぬるいコーヒーを淹れてほしい」と所望されました。
初めてそれを聞いたときは気まぐれで言われているのかなとも思ったのですが、翌朝S様はやはり「ぬるいコーヒー!」と言われました。
それ以降、筆者が朝食を提供するときは毎回「ぬるいコーヒー」をリクエストしてこられます。
それまでの筆者はコーヒーといえばホットかアイスで飲むのが当たり前だと思っていました。
しかし、よくよく考えてみますと、熱い飲み物も冷たい飲み物も、本当に体によいのかどうかは疑問です。
熱すぎると口の中を火傷してしまいますし、下手をすると咽喉癌にならないとも限りません。
逆に、冷たすぎるとお腹を壊してしまいます。
その点、ぬるい飲み物は体にやさしそうではありませんか。
ここに「ぬるいコーヒー」のレシピを(と言うほどの大げさなものではありませんが)公開させていただきます。
【材料】
焙煎・粉砕したコーヒー豆(インスタントでもOK)、砂糖、熱湯、冷たい牛乳
【手順】
1 カップに熱湯でコーヒーを淹れ(カップ半分程度)
2 砂糖を入れて混ぜる(量はお好みで)
3 冷たい牛乳を注ぐ(湯気が立たなくなる程度まで)
“That’s all”です。
「ぬるいコーヒー」は牛乳をたっぷりと摂ることができる点も優れていると自負しています。
以下はネットの記事からの受け売りですが、私たちの体は汗をかくことによって体の体温調整をしています。
汗には水分だけでなく塩分をはじめとするミネラルも含まれており、夏は汗で失った水分やミネラルの摂取が熱中症予防に重要となってきます。
塩分が含まれていない牛乳にも、体温調節に関わる大切な成分が含まれています。
信州大学医学部で高齢者の健康づくりを研究している能勢博特任教授によると、牛乳に含まれるタンパク質は血管中の血液量や体内の水分量を調整するアルブミンという成分の材料になるそうです。
そのため、牛乳を飲むことでアルブミンが増え、血管の中に水分が取り込まれ、血液の量が増加し血流もよくなります。
体温調整機能である汗を作り出す汗腺は血液を元にして汗を作り出しており、血液の量が増えれば汗をかきやすくなります。
そうなると、体温調整機能がしっかりと働いて、熱中症予防につなげることができるのだそうです。
ご利用者の皆様には暑い夏の間、牛乳をたっぷりと摂って、熱中症を予防していってもらいたいものです。(※)
筆者は将来、障がい者の就労支援でカフェをやってみたいなと想うことがあります。
もしもその夢が実現したあかつきには「ぬるいコーヒー」を看板商品にするつもりです。
※もちろん、乳糖不耐性の方は(当ホームのご利用者様のなかに該当者はいませんが)無理して飲む必要ございません。
by M. S.